医療ニュース」カテゴリーアーカイブ

医者になるための国家試験、今年の91.5%の合格率に

筆記用具

医師免許が必要

医師になるには、国家試験に合格して医師免許を取得することが必要です。
国家試験を受験するためには受験資格を得ることが必要で、そのためには医科大学や医学部に進学することが条件です。

医学部に入学するためには、大学入試で多くの科目の試験を受けます。
私立や国立にかかわらず、医学部はどこの学校でも難易度はもちろん高く、入学するのも狭き門です。
大学に合格すると6年かけて医学の知識を学んでいき、6年の課程を修了した人と修了見込の人が国家試験の受験資格を得て試験に挑むことができます。

東京都内にも、医学部がある大学は複数ありますが、中でも慶應義塾大学は港区に位置し、近隣に東京慈恵会医科大学附属病院や東京大学医科学研究所附属病院などがあります。
港区というと地価が高く、なかなか地方から上京して大学の近くに一人暮らしをするとなると、それなりにお金がかかってしまいますよね。

国家資格に合格するためには少しでも勉強の時間を増やす必要があるので、そんなときは学生マンションを利用してみるのも一つの方法です。
慶應義塾大学生向けの学生マンション[学生マンション.com]

家具家電付きの物件や食事つきの物件などもあり、学生なら一般賃貸よりも安く住環境を整えることができます。
少しでも勉強の時間を確保するためにも、進学が決まったら物件を探してみてください。

医師国家試験の難易度

医師国家試験の合格率は例年90パーセント近いです。
最近では新卒者の合格率が100パーセントの学校も出てきています。
この合格率というのは、他の国家試験よりも高く難易度が易しいように思われがちですが、医師国家試験の特殊性に理由があります。

医学部国家試験というのは誰でも受験できるものではなく、医学部に通って卒業見込みの人でなければなりません。
医学部は医師になるための専門知識を身につける場所であり、これは司法試験や公認会計士のような試験とは大きく異なります。

学校に通う中で大きな試験があり、それをクリアしなければ進級できなかったり、実践的な研修が行われたりしているために、国家試験を受けるまでに医師になるための研鑽の場が多く設けられているのです。
このように、国家試験までに課題や試験、実習や浪人といったたくさんの試練があることで合格率の高さが作られています。

また、このような合格者の多さとして医師不足の問題があります。
医師は毎年8000人から9000人ほど誕生しており、この数は厚生労働省によってコントロールされています。
この数を維持するためにも国家試験の合格率は90パーセントが維持されていると言われています。

患者たらい回し問題の原因と改善

患者

患者たらい回し問題

誰もが一度はニュースや新聞で、急患を乗せた救急車が急患の受け入れを断られていくつもの病院をたらい回しにされたという記事を目にしたことがあるものです。
このような問題が起こると、医師が救急搬送の受け入れを断ったことに争点が集まりがちですが、目を向けるべきところは他にもあります。

医師が断らないことを方針にすることで、この問題が解決するかというと決してそうではありません。
もしも、いつでもどのような患者でも受け入れてしまうと、専門外の医師が担当しなければならないことも起こりうることになりますし、その時の病院の状況によっては研修医のみで患者を担当しなければならないようなことも起こりうるのです。

もちろん、いつでもどの病院でも医師が十二分に常駐していて急患に対応できることが理想だと言えます。
しかし、病院で預かっている患者の手術スケジュールや病院の医師の数によってはこのような受け入れが常に完璧に行えないのが現実です。

深刻な医師不足

そもそもの問題として、医師不足が叫ばれています。
人の命を預かる仕事のハードさ、それに比べると良いとは言えない労働条件、様々な理由から医師になる人の数は減少傾向にあるとされています。
さらに、医療の細分化によってさらに医師の数は求められており医師不足は深刻化する一方であるとされています。

サービス残業や連続勤務も当たり前に行われている病院が多くあります。
もともと不規則な仕事であるため、日勤の後に仮眠をとってそのまま夜勤を行うというシフトが組まれてしまうこともあります。

そのような時に残業が行われれば、医師は休憩なしに終日仕事をすることになり、これは判断力や集中力を欠き事故につながる危険性があります。
このような労働環境で急患を受け入れてしまうと医療ミスを起こしてしまう可能性もありますから、事故を起こさないためには断る勇気も必要なのです。

ただし、だからと言って急患を見過ごしていいわけではありません。
医師の労働条件の改善により人手不足を解消することが患者たらい回しを予防するために早急に必要な手立てだと言えます。

年収と生活習慣病の深い関係が発覚

肥満体型

年収と生活習慣病の関係

昨今、年収と生活習慣病との関係が取り上げられることが増えています。
勝手なイメージでは高所得者は車移動が多く運動不足になりがちであったり、高級食品を口にすることが多いために生活習慣病にかかりやすいように思われることが多いです。
しかし、データによると年収が低い人ほど飲酒や喫煙の習慣が多く肥満傾向も強く、生活習慣病に陥りやすいことが多いのです。

データの結果を考察すると、運動習慣の有無や睡眠不足の傾向は年収との相関関係はないと考えられています。
しかし、習慣的な喫煙や、健康診断を受けていない人の割合、肥満者の多さ、歯の本数が20本以下、といった人の割合は明らかに低所得者の方が高くなっています。
このデータから、金銭的な余裕が乏しい人ほど喫煙の習慣が強く、肥満者も多く、健康診断を敬遠し、歯の治療や管理を適切に行えていないということが考えられます。

この傾向は女性でお同じことが言えます。
ただし、相関関係であって因果関係ではないことには注意が必要です。
年収が低い人に肥満の人が多いとは言えますが、あくまでも所得が低くなると肥満になるということではありません。

生活習慣病の恐怖

生活習慣病とは、がんや循環器系の士官、糖尿病、といったものが当てはまり、死亡者数の約6割がこれらの病気で締められています。
名前の通り生活習慣の改善によって発症や進行に効果を発揮します。
不規則な食事や運動不足、喫煙や飲酒といったものを適切な範囲で行うと病気の予防につながるのです。

低所得の人たちは、定期健診に自ら足を運んだり、歯のメンテナンスを行ったりという自分へのお金をかけられない場面も多くあります。
そのため、病気の早期発見や早期治療が行えないというのは、生活習慣病にかかりやすい原因の一つであると考えられます。
メディカルチェックを受けることが難しければ、日常生活を自分で見直して改善していくだけでも大幅に変わってきます。

そして、この日常生活の見直しというのは所得の高低に関係なく皆が行うべきことです。
長い期間かけてこのような生活習慣というものはできていき、出来上がった習慣を変えることはとても大変なことです。
そこで、悪い習慣については身に着く前に改善しておく方が良いのです。

難しいことを行う必要はありません。
日頃から運動不足が気になるようであれば、エレベーターやエスカレーターを使わず階段を使うようにしたり、栄養バランスの乱れが気になるようであれば外食で野菜や魚を積極的に摂取するようにしたりということで十分なのです。
このような小さな積み重ねが病気の予防に大きな効果を発揮するのです。