薬が持つ「役割」について今一度再確認しよう

薬

薬へのイメージ

私たちは薬に対して偏ったイメージを持っていることが多くあります。
薬にあまり頼らず生活する方が良いと考える人もいますし、症状が軽いうちにすぐに薬を服用する方が良いと考える人もいます。
また、薬は病気を治すためのものであるという認識の人もいます。

確かに、薬は治療のために必要なものではあるのですが、それ以外にも役割があります。
そして、私たちのイメージが誤っているものもたくさんあります。

薬の役割

薬は病気の時にウイルスや細菌を撃退するために飲むものだと思われがちです。
確かにそのような役割を担っていますが他にも役割があります。

私たち人間は自然治癒力というものが備わっており、軽度の病気や怪我であれば薬を服用しなくても自然と元に戻すことができる力を備えているのです。
しかし、症状が重かったり体調が万全でなかったりすると自然治癒力だけでは治せない場面もあります。
そのような時に助けてくれるのが薬です。

薬を飲むことで、体内に侵入したウイルスや細菌を除去することを助けてくれたり、発熱やだるさ、吐き気といった症状の緩和をしてくれます。
中には、イライラしたり落ち込んだりといった心の症状を緩和する薬もありますし、病気の進行を抑えて症状が出ることを防いでくれる薬もあります。

症状が出たものの抑制をするだけでなく、予防のための薬もあります。
心臓発作の薬のように、毎日飲んで症状が出ることを防ぐものだけでなく、予防接種もこれに当たります。

また、体に不足しているものを補う役目も果たしています。
ビタミン剤がわかりやすい例で、体にビタミンが不足して口内炎ができていたり肌が荒れていたりすると不足しているビタミンB2を補うために服用します。

薬というのは、体内に入って何か特別なことをするのではなく、もともと体内で起きている作用を強めたり弱めたりということで効果を助けるのが仕事です。
ですから、薬を飲むことに抵抗を持つ必要はありません。

また、薬が体の不調を治すのではありません。
私たちの体には自然治癒力があり、この自然治癒力をサポートする役割が薬です。
ですから、病気になった時にもすぐに体が回復できるよう日頃から健康な体を作っておくことが重要です。

規則正しい生活やバランスの整った食生活、ストレスとの上手な付き合いをしておくと自然治癒力の低下を防げます。
自然治癒力が高い状態を維持できていれば、病原菌の侵入も防げますし、回復を早められますし、発症しても症状の緩和も望めます。
ですから日頃から薬が効果を発揮できるよう、そして病気に負けない健康な体を維持できるよう食事や健康に気をつけた生活をすることも必要です。

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