年収と生活習慣病の深い関係が発覚

肥満体型

年収と生活習慣病の関係

昨今、年収と生活習慣病との関係が取り上げられることが増えています。
勝手なイメージでは高所得者は車移動が多く運動不足になりがちであったり、高級食品を口にすることが多いために生活習慣病にかかりやすいように思われることが多いです。
しかし、データによると年収が低い人ほど飲酒や喫煙の習慣が多く肥満傾向も強く、生活習慣病に陥りやすいことが多いのです。

データの結果を考察すると、運動習慣の有無や睡眠不足の傾向は年収との相関関係はないと考えられています。
しかし、習慣的な喫煙や、健康診断を受けていない人の割合、肥満者の多さ、歯の本数が20本以下、といった人の割合は明らかに低所得者の方が高くなっています。
このデータから、金銭的な余裕が乏しい人ほど喫煙の習慣が強く、肥満者も多く、健康診断を敬遠し、歯の治療や管理を適切に行えていないということが考えられます。

この傾向は女性でお同じことが言えます。
ただし、相関関係であって因果関係ではないことには注意が必要です。
年収が低い人に肥満の人が多いとは言えますが、あくまでも所得が低くなると肥満になるということではありません。

生活習慣病の恐怖

生活習慣病とは、がんや循環器系の士官、糖尿病、といったものが当てはまり、死亡者数の約6割がこれらの病気で締められています。
名前の通り生活習慣の改善によって発症や進行に効果を発揮します。
不規則な食事や運動不足、喫煙や飲酒といったものを適切な範囲で行うと病気の予防につながるのです。

低所得の人たちは、定期健診に自ら足を運んだり、歯のメンテナンスを行ったりという自分へのお金をかけられない場面も多くあります。
そのため、病気の早期発見や早期治療が行えないというのは、生活習慣病にかかりやすい原因の一つであると考えられます。
メディカルチェックを受けることが難しければ、日常生活を自分で見直して改善していくだけでも大幅に変わってきます。

そして、この日常生活の見直しというのは所得の高低に関係なく皆が行うべきことです。
長い期間かけてこのような生活習慣というものはできていき、出来上がった習慣を変えることはとても大変なことです。
そこで、悪い習慣については身に着く前に改善しておく方が良いのです。

難しいことを行う必要はありません。
日頃から運動不足が気になるようであれば、エレベーターやエスカレーターを使わず階段を使うようにしたり、栄養バランスの乱れが気になるようであれば外食で野菜や魚を積極的に摂取するようにしたりということで十分なのです。
このような小さな積み重ねが病気の予防に大きな効果を発揮するのです。

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