授乳中に薬を飲む事について

女性の体

早い回復を望む

どれだけ健康に気遣っていても体調を崩してしまうことはあるものです。
少し調子が悪い程度であれば、私たちの体に備わっている自然治癒力で回復させることができます。

しかし、ストレスや睡眠不足、栄養バランスの乱れといったもので少しでも調子が万全でなければ調子を崩してしまうこともあります。
そのような時には普段はかからない病気にかかってしまうこともありますから、少しでも早く回復するように薬の服用も必要なことがあります。

薬を服用するというのは、気をつけるべきことがたくさんあります。
中には眠たくなってしまうものもありますから、運転前や仕事前には服用を避ける方が良いものもあります。
同じく、授乳中の場合には薬を服用しても良いものか悩んでしまうものです。

授乳中に薬を服用すると、母乳に薬の影響が出ないかと不安になり服用していいものか悩んでしまうものです。
しかし、その反面お母さんの体調が悪い状態が続くと育児も家事もうまく機能せず、少しでも早く治したいという気持ちもあるものです。
そこで、事前に授乳中の内服について理解をしておくことが重要です。

授乳中の薬の服用

授乳中にアルコールを摂取するのが危険と言われるのは、母親の摂取したアルコールの成分が母乳に含まれるために赤ちゃんが飲酒した状態になるためです。
同じように、薬を服用するとその中の成分が母乳を通して赤ちゃんに影響するのではないかと不安に感じる人が多いのです。

日本では昔から授乳中には薬を服用してはならないということが言われてきました。
しかし、必ずしも授乳中に薬を服用することが禁止なわけではありません。
大切なのは、薬を服用するタイミングと授乳のタイミング、服用する薬の種類を考えることと、医師の指示をきちんと受けることです。

内服薬の母乳に影響する量は、薬の1パーセントもないと言われています。
そのため、基本的には母乳を通して赤ちゃんが薬を服用した状態になる可能性は低いと考えられています。
日常的に処方されているような薬であれば問題なく服用しても良いとされています。

また、薬というのは成分が血中に入るまで服用から2時間から3時間かかります。
そのため、服用の直前や直後の授乳は薬の影響がほとんどないとされています。
薬の服用したことが母乳に影響することが不安な人はこの時間を利用すれば母乳への影響を不安視せず服用できます。

ただし、薬の中には母乳に影響をする薬もあります。
病院で処方される、免疫抑制薬や抗がん剤の一部は母乳に影響が出やすく副作用が心配されます。
服用の際には授乳中である旨を伝えて医師に指示を受けることが重要です。

また、市販の薬は妊娠中の服用が禁止という表記がされています。
これは製薬会社が万が一のことを考えて、起こりうるリスクを最大限予測して書かれています。
そのため、科学的な根拠で服用が禁止されているというよりは赤ちゃんに影響が出ないように禁止をしているのです。

赤ちゃんは体が小さく大人にはなんともないものも大きな影響を受ける可能性があります。
体の機能もまだまだ未熟ですから大人が可能な限りの配慮をしてリスクを避けることが重要です。
個人の判断であれこれ決めるのではなく、不安な場合には必ず医師の指示を受けてそれに従うことが望ましいです。

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